Last Updated on 2019年6月7日 by tsushima
『最近メンズ脱毛って流行ってきてますよね』
『男の脱毛って稼げますか?』
みたいなお話をお客様とすることがあります。
確かにメンズ脱毛は2~3年前と比べたら認知度はかなり広まりました。メンズ専門のサロンの数も増えましたし、脱毛したい男性の数も目に見えて増えてきています。
それは非常にいいことなんですが、ビジネスの観点で見た時、やってる側からすると気を付けないといけないなと。本質を見て据えて慎重になるべき時期なんじゃないかなと思っています。
今回はそんなお話をしていきます。
脱毛業界で働いてみたいとか、ビジネス的に狙ってる方には参考になるかと思います。
メンズ脱毛ビジネス、慎重に始めるべき理由
ウチのサロンでいうと、お陰様で開業からコツコツ続けることができていて、間違いなくお客様のお陰だなと感謝している次第です。
福岡の中心も中心、博多駅から徒歩圏内で、全国展開の大手のサロンと並んで個人でやってるサロンがGoogle検索1ページ目に来れるというだけでも十分にありがたい話です。
その一方で、この一か月の間で、近隣の脱毛サロンが2軒閉店したという話を耳にしました。
1軒はウチよりも以前からやっていたこの界隈ではそこそこ名の知れたサロンさんで、もう1軒は近所のクリニックさん。
これを聞いて「よっしゃ!」なんて全然思わなくて、逆にもっとしっかりやっていかないとなと気を引き締めました。
メンズ脱毛の業界はホントにこの2~3年で急成長していて、まだまだ伸びしろはあるとも思っていますし、その分男性の脱毛人口も増えるでしょうし、受け皿としてメンズ専門の脱毛サロンも増えていくことが予想できます。
で、やってて思うんですけど、そういう需要と供給がどんどん増えてきてるから必ず成功するのかって話なんですよね。
メンズ脱毛は稼げるビジネス
ぶっちゃけ、今メンズ脱毛で稼ごうと思ったらそこそこ稼げると思います。
需要は確実にあって、しかもこれからも増える予想があるからです。
また、脱毛マシンも性能がどんどん上がってきてるので、カンタンに効果が出る施術が誰にでもできるようにもなってきた、っていうのも理由の一つです。
※だからと言って研修も受けず勉強もしないような施術者になってはいけませんが。
潜在的な需要はどこにでもあるので、その受け皿が少ない、例えば地方の中核都市とかで始めれば、同じ年の正社員の月給より稼げる可能性は無きにしも非ずです。
ただ問題なのは、それだけでは成功とは言えなくて、どこまで続けていけるのか、ってところなんですよね。
メンズ脱毛の成功=お客様の悩みの解決
中小企業の1/3が3年の間に倒産・廃業するこのご時世、流行りに乗っかり目先の収入に囚われてるだけじゃ簡単に足元をすくわれてしまいます。
そういう経営的なツッコミもあるんですが、それ以前の問題として、来てもらったお客様はどうするんだ、ってところがですね…
脱毛ってどんな方式であれ1回の施術では毛を根絶やしにはできません。何度か通ってもらう必要があります。その分サロンが存続していないといけないワケです。
お客様にはファッション感覚で脱毛を始める方ももちろんいますが、「毛深さ」といったコンプレックスを解消したくて始めるお客様も多々いらっしゃいます。
『ここに決めた!』というお客様の決断は、そういう恥ずかしさやコンプレックスを乗り越える勇気を出してもらい、時間を作って足を運んでもらって、その上でさらに信頼・信用もしてもらえたってことになります。
それだけの積み重ねをしてもらったお客様がたくさんいらっしゃるのに、「やっぱうまくいかんから辞めよー」ってサクッとお店をたたんでしまうのは、自分勝手で酷い話でしかないなと。
もちろん経営的な問題とか、突発的な事情とかもいろいろあるとは思います。
でも認知度が広まってきたとはいえ、ムダ毛の悩みを抱える男性にとっても脱毛はまだハードルが高いところがあります。
そういう繊細なお客様の悩みを受け入れるのがメンズ脱毛なので、せっかく勇気を出して一歩踏み出した先のお店が無くなってしまうっていうのは、心を折られることに他なりかねません。
対お客様のビジネスって、始める時はそういうところまで考えて始める必要があります。
そしてそれは個人で独立して始める場合でも、企業に就職する場合でも同じだと思っています。
お客様が接するのは目の前のスタッフであって、そのスタッフがお店の顔であり、企業の顔です。
エステ業界ってスタッフの入れ替わりが特に激しいということで有名ですが、そんな入れ代わり立ち代わりになってしまうようでは、安心して自分の悩みの解決を任せるのは難しいですよね。
お客様の悩みの解決ができないのって、そのスタッフが仕事を始める前の意識の問題でもあるし、雇う側の労働環境不整備の問題でもあります。
要は心構えできてないんじゃね?ってことです。
良いことをはもちろん、お客様にとってマイナスになることをしたら、それも自分たちに返ってくるのだという認識で、ちゃんと対応できるマインドセットをしておかないといけないよな、と思ってます。
都市部だからこそメンズ脱毛のチョイスは多くていい
近隣の2軒のサロンが閉店してしまったのは非常に残念なことだと感じています。
ライバルと言えばライバルですが、ウチのサロンをチョイスされなかったお客様にとって他の候補が減った=脱毛できるチャンスが限定されてしまったからです。
各サロン、マシンも違えば料金も違いますし、そもそものスタッフのキャラも違うワケで、その辺りはお客様お一人ずつの理想の条件に合う合わないっていうのがあります。
こういう点に関しては選べるなら選んだ方が良いと思っていて、だからこそムリな勧誘はしませんし、良いことも悪いこともひと通り伝えるようにもしています。
ウチは史上最低ラインの価格帯の光脱毛で肌に安全な施術を重点的に提供する分、その他の剃毛やスキンケア、体調管理についてはアドバイスをさせていただいた上でお客様にお願いする形になります。
効果をできるだけ早く&短期間で実感したい場合はレーザー脱毛やニードル脱毛を提供してくれるサロンがオススメですし、ご自宅でのケアがどうしても面倒な場合は他のもっと手厚いサービスを提供してくれるサロンがオススメです。
たくさんの選択肢があって、その中から自分に合うサロンを選んで、そこで理想の毛と肌の状態を手に入れてもらうことが個人的にはベストだと考えています。
福岡という大きな街だからこそできることなので。
そういったいろんなサロンがある中で、
・マンションの一室の隠れ家的サロン
・完全予約制のプライベートサロン
・男性店長一人が全て対応
・ヒゲもVIOもほぼ全身施術OK
・安心の都度払い
・お一人ずつに合わせた施術と、無料のスキンケア・体調管理のアドバイス
などの各条件にピンと来た方にはぜひウチのサロンに来てほしいなと。
メンズ脱毛へはしっかりした覚悟の上参入しましょう
ということで、 メンズ脱毛はこれからも市場が拡大していくけど、生半可な気持ちでやるのってどうなの?自分の利益とお客様の理想を叶えるのとどっちが大切なんだろうね? ってお話でした。
一回自分も怒られたことあるんです。『なんか簡単な気持ちで始めたんだろどうせ』みたいな。
図星を突かれたところもあったので、そっから購買心理とかマーケティングとかコピーライティングとかいろいろ追加で勉強して今に至ります。
それでも一筋縄ではいかないよなってことを痛感してますし、ここからさらにサロンを存続させ拡大させていくためにもまだまだやらなきゃなと。
元々脱毛を仕事にしようと思ったのは、稼ぎたいという気持ち以外にも、幼少期からの体毛へのコンプレックスがあったからでした。
それがなかったら必死になって続けてきてないと思います。
コツコツ続けてきた今は、お客様の悩みの解決は最優先事項で、自分へのリターンは二の次かなって感じです。
ムダ毛が無くなって表情が晴れやかになっていったり、肌荒れが減って喜んでいるお客様を見れるって、やっぱ嬉しいですし、やっててよかったって思えます。
そんな感じで意外と控えめ?な自分ですが、今後もメンズ脱毛については裏も表もなく言いたいことを言っていきたいと思いますので、お付き合いいただけたらと思います。