Last Updated on 2019年9月8日 by tsushima
『男の脱毛の料金って、女性のに比べたら高いよねー』
という声を、たまに見聞きします。
女性の脱毛は、今や市場も飽和状態で、大手も「100円で全身脱毛できる♪」みたいな広告をバンバン打っています。
一方男性の脱毛はようやく市場の認知度も広がってきたタイミングなので、まだ価格競争が起こるかどうか、というところ。
高いところはちゃんと高いですし、「そんな安くていいの?!」みたいなところもあり。
じゃあどこまで値下げしたらいいのかって話になってくるんですが、その辺りのことを今回はお伝えしたいなと。
『男の脱毛、もっと安くなんねーかなー』って思ってる方、ぜひぜひ参考にしていってください!
メンズの陰部脱毛の料金、13店舗分調べました。
ウチのサロンは基本「部位別・都度払い」でのご利用が多いので、お問い合わせのやり取りの中でも一回の施術当たりの予算を伺うことがあります。そうすると、
『相場がよく分かりません』
という声をよくいただきます。
そこで、今回その相場を最近話題の「陰部(VIO)脱毛」で調べてみました。
調べ方はこんな感じです。
・Google Chromeのシークレットウィンドウ使用
・「福岡+脱毛+メンズ」のキーワード検索
・5ページ目までに出てきた、部位別&都度払い&料金明記のある13の店舗
・陰部脱毛の部位ごとの1回当たりの通常料金
・お試し料金、初回料金の有無
この方法で調べたところ、結果は以下のようになりました。※2019年9月8日現在のデータです
Vライン | Iライン | Oライン | 男性器 | |
サロンA | 14,700円 | 14,700円 | 14,700円 | 14,700円 |
クリニックB | 18,800円 | – | 12,800円 | 12,800円 |
サロンC | – | – | – | – |
クリニックD | 18,000円 | – | 13,000円 | 13,000円 |
クリニックE | 外側10,000円 内側10,000円 |
10,000円 | 10,000円 | 陰茎13,000円 陰嚢13,000円 |
サロンF | 5,000円 | 3,000円 | 6,000円 | 陰茎6,000円 陰嚢6,000円 |
サロンG | 13,000円 | – | – | – |
サロンH | 6,000円 | 7,000円 | 7,000円 | – |
クリニックI | 13,500円 | – | 12,750円 | 13,920円 |
サロンJ | 5,400円 | 5,400円 | 5,400円 | – |
クリニックK | 25,000円 | – | 18,000円 | 30,000円 |
サロンL | 12,000円 | – | 12,000円 | 12,000円 |
クリニックM | 20,000円 | 30,000円 | 30,000円 | – |
マックス博多駅前店 | 5,000円 | 3,000円 | 5,000円 | 陰茎5,000円 陰嚢5,000円 |
これで何となくメンズ脱毛の相場って分かっていただけたでしょうか?
メンズ脱毛の価格が「安くて当たり前」の時代は来るのか
ここで調べた他にも脱毛サロンって福岡にもたくさんあって、調べたら調べた分だけ安いところも出てくるんじゃないかとは思います。
これからメンズ脱毛の需要が伸びればその分だけさらに低価格競争っていうのが起こるはずなので、それこそ『男のたしなみ!Vライン脱毛100円でいこうぜ!』みたいな広告とかも出てくるかもしれません。
安いけど、安全性も確保され、かつ効果もハッキリ出るっていうメンズ脱毛がどんどん増えてくるでしょう。
とは言え。
薄利多売を地で行ってビジネスとして継続できるかどうかはまた別なワケです。
以前こんなブログを書きました。
施術料金の内訳としては、
・ジェルの費用
・保湿クリームの費用
・1照射当たりの費用
・家賃などの設備の費用
・宣伝広告費
・人件費
・サロンの取り分
がざっと挙げられて、料金を安くすればするほど、いろんなものを削らないといけなくなるし、お店側の取り分も少なくなっていきます。
ウチのサロンのように店長一人のプライベートサロンであれば、いろいろ経費は抑えられますが、街中のビルの中にサロンを構えてスタッフを何人も抱えているようなところだと、なかなかそうもいきません。
と考えた時、例えば『もっと安くなりませんか?』って言っちゃうのは、逆の立場に立つとすると、取引先の方から「アナタのお給料安くしてもいいですか?」って聞かれてるようなものなワケですね。
あるいは牛丼チェーンとか100円ショップとかのレジで値下げ交渉するとか、そんな感覚です。
やっちゃう人はいるかもしれないですけど。
ばっくりですが、やはり「安い」には何かしらの裏があって、こちらが十分満足いくようなサービスを受けられないリスクっていうのも孕んでいます。
もちろん「高い」が必ずしも満足いくサービスかは分かりませんが、少なくとも「安い」よりお金をかけている分、質は高いはずで。
効果もちゃんと出て、肌にも安全な脱毛をちゃんと受けたい、って考えた時、「じゃあ単純に安くていいのか?」って問題になってくるんですよね。
ちなみに、一度値下げをしたのに取りやめざるを得なかった例が最近あって、皆さんご存知の「ZOZOTOWN」です。
2018年12月末から「ZOZOARIGATO」という値下げサービスを始めたところ、『ウチが値下げしまくってるイメージがつくので出店辞めます』というブランドが多数出てきたため取りやめになった、という話があります。
値下げは確かにお客様側にとってはメリットですが、ブランドイメージが損なわれるという売り手側のデメリットもあります。
値下げが加速すると「安売りブランド」というイメージが付きまとってしまい、通常価格では売れなくなっていって、値下げし続けなければならないというループに陥ります。
自分がかつて勤めてた会社も、売り上げ確保のための値下げ施策が負のスパイラルにハマって、結果倒産したのはある意味良い経験でした。
値下げするって、サービスの質が維持できるのかどうか問題と、企業自体が存続するのかどうか問題を同時に孕んでいるワケです。
メンズ脱毛、価格では競争しません
なので、自分個人的には「ウチは安いですよー!ぜひ来てくださいねー!」っていうことは、声を大にして言いたくはないなーって思ってるんです。
さっきお見せした通り、声を大にしなくても最初っから安いので。
でもムリしてるワケではなく、通常料金としてやっているので、特別感があるということでもありません。
そういうことよりは、例えば、
・比較的刺激の少ない安全な施術ができますよ
・美肌効果もある脱毛ができますよ
・一対一の完全予約制で対応するので安心ですよ
・脱毛だけではなく、スキンケアにもかなり力を入れてますよ
・開業時からVIO脱毛の実績半端ないですよ
ってことの方を声を大にして言いたいなと。
これからのメンズ脱毛の時代は間違いなく、「安い」「効果が出る」「痛くない」ってとこが推しになってくるはずなので、それ以外のことをより前面に押し出していきたいなって考えています。
これはもう昔っからの性格で、「他の人と違うことをしたい」って想いがずっとあるので笑
そういう自分の想いが強くにじみ出た部分に、何かを感じ取って来てもらえるお客様とはきっと仲良くなれるとも思いますし。
安くてお客様の負担の一部を抑えられるのは当たり前、その他に何ができるのか、ってことをこれからも追求していきたいなと思っています。