Last Updated on 2019年8月2日 by tsushima
『いっつも病むこの性格どうにかしたい』『同じ悩みがぐるぐる頭の中よぎるの直したい』
みたいに、ネガティブ思考を抑えたい、あるいは無くしたいという方、多いんじゃないでしょうか?
今回はそういうネガティブな思考や感情をうまくコントロールする、超お手軽&実用的なテクニックを紹介します。
自分が5~6年前から実践して、確実に効果を上げているものです。心理学的な裏付けもあります。
負のスパイラルに陥りやすい方、ぜひ参考にしてください。
自分自身ネガティブ思考に振り回されていました
過去の恥ずかしい失敗とか、後悔してる決断とか、そういうネガティブな思考とか感情とかって、ふっと浮かんできては頭の中でぐるぐる居続けることってありますよね。
そして厄介なことに、そういう思考は長い間頭に留まり続けてしまうことが多い。
日中仕事や勉強にに集中できなくなったり、夜眠れなくなる原因にもなります。
心当たりのある方、多いんじゃないでしょうか?
かく言う自分も、この手のネガティブ思考にかなり支配されやすかったです。
特に今の仕事を始める前後の、今となっては黒歴史のようなことが頭にこびりつきすぎて、自分で自分のメンタルを追いやってた時期がありました。
今はいろんなことを勉強したお陰で、ネガティブ思考に振り回されることってほぼなくなりましたが。
で、今回紹介するのは、自分が独立して一人で稼げるようになりたい!と思い始めた頃に出会った心理学のプロから教えてもらったテクニックです。
それからずーっと何の気なしに使い続けてきたんですが、最近ちゃんと効果出ていることに気づいて「すげー!!!」って思ったものになります。早く気づけよって話ですが笑
このテクニック、非常にカンタンなんですが、理論も仕組みもちゃんと心理学的に裏付けがあるものなので、誰にでも使えるんじゃないかと思い、今回の紹介に至りました。
前置きが長くなりましたが、具体的な内容に移っていきますね。
ネガティブ思考を「キャンセル」する方法
このテクニック、ホントにカンタンです。
たった一言で効きます。続ければ続けるほどにじわじわ効果を実感できるはずです。
頭の中で言ってもいいし、実際口に出してもOK。
その一言とは、「キャンセル、キャンセル。」これだけです。(二言でした…)
もうちょっと具体的に、2つのステップに分けて使い方を解説していきますね。
STEP-1「ネガティブ思考に気づく」
まずは自分の頭の中のネガティブ思考の存在に気づくことから始めましょう。
例えばこんなもの、ありますよね。
・嫌な思い出を思い出して頭の中でぐるぐるし出す
・今から始めるチャレンジで最悪の結果が起こりそうだと不安になる
・今続いている幸せが急に明日終わって一気に最悪のどん底まで落ちてしまうんじゃないかと怖くなる
こういうネガティブ思考が頭をもたげてきたら、『あー、今自分ネガティブなこと考えてるなー感じてるなー』とその事実に気づく、認識するようにしましょう。
この「気づき」、心理学的には「アウェアネス(awareness)」ともいいますが、性格を変えたり、悪い習慣を直したりするときには欠かせない行動です。
普通の人は、自分がその状態に陥っている事実に気づけない、気づくことが稀なので自覚できないままいつも同じことを繰り返してしまっています。
だから、まず気づくことから始めましょう、ってことなんです。
実際やってみると結構難しいかもしれません。
特にネガティブ思考に陥ってるときって、それにばっか意識が向いてるので、他のことを考えるキャパがないことが多いと思います。
人はネガティブなことに意識を向けてしまうものなので、仕方ないと言えば仕方ありません。
でも、練習すればかなりの確率で気づけるようになります。
初めのステップ「ネガティブ思考が始まったら、まずそれに気づく、自覚する」
STEP-2「気づいたらキャンセルする」
自分の頭の中のネガティブ思考に気づいたら、その場で、その瞬間に「キャンセル、キャンセル」と唱えます。
身振りあるとベストです。片手をあげて、後方に言葉に合わせて2回振るようにします。
ネガティブなイメージを後ろに放るようなイメージです。
これでOK、終わりです。
最初のうちはすぐ同じ思考が浮かんでくるかもしれませんが、そしたらまた気づいて「キャンセル、キャンセル」です。
たったこれだけなんですが、慣れてくるとちゃんとネガティブなことがキャンセルされるようになるんです。
〆のステップ「ネガティブ思考に気づいたら『キャンセル、キャンセル』と唱える
ネガティブ思考のキャンセル方法、心理学的な仕組みはこうなっている
こんなカンタンなことで負のスパイラルから抜け出せるの、不思議ですよね。
その辺りの仕組みも解説しておきますね。
このテクニック、3つの要素が組み合わさっています。
①脳が言語は思考する
人間の脳は、全ての事象を言語でキャプチャーしています。逆に言葉を使わないで考えてみて?って言われたらものすごく難しいです。ぜひやってみてください笑。なので、「キャンセル、キャンセル」と言われた瞬間の思考は、その通りキャンセルされるようになります。
②脳は人称を認識しない
もう一つ脳の仕組みとして、「人称を認識しない」というものがあります。発した言葉、聞いた言葉、思い浮かべた言葉は、「自分」でも「あなた」でも「あの人」でも全て無関係だということです。例えば、カフェの隣の席で悪口を言い合ってる会話をひたすら聞いてたら、だんだん気分が沈んできたとか、そんな経験ありませんか?それはこの仕組みに基づくものです。自分で言おうが他人から言われようが、どちらも脳には同じ意味・文脈として認識されるようになるので、自分で「キャンセル」と言えば、自分の思考がキャンセルされるようになる、ということです。
③思考は一度止まると一定時間後に復活しないようになる
頭の中の考えって一旦停止して、その状態が続くとその後で復活しないようにできています。タバコとかお菓子とかを口にしたくなったら30秒我慢しよう、みたいなテクニックがありますが、それと同じ原理です。
この3つの脳の仕組みから、
・実際に言葉で思考を「キャンセル」できるようになる
・自分で言った言葉も命令として受け止めて、文字通りキャンセルできるようになる
・ネガティブ思考に気づいて「キャンセル、キャンセル」と唱えて一瞬思考が止まることで、その後の復活を抑えることができるようになる
こういう理由でネガティブ思考がキャンセルできるようになっていく、というワケです。
ネガティブ思考は悪じゃない、どちらかというと善
ただし、ここで大事にすべきは 「ネガティブ思考≠悪」 だということです。
ネガティブ思考をしがちな人ほど、現実と向き合うことができ、悪い状況を回避するための対策や改善策を思い付きやすくなる傾向があると、最近の心理学の研究では判明してきています。
逆にポジティブ思考がすぎる人は、思考停止気味だし、トラブルへの対策も改善策も思いつこうとしないから、意外と成功しないということも判明してきているんです。
要はネガティブでも全然OK、ってことで、むしろネガティブな方が成功しやすいって言えるよ、というのが最近の心理学的な知見です。
とは言え、頭の中が常にネガティブ思考ばかりになっていると日常生活にも支障が出ることがあります。
なので、この「キャンセル」のテクニックを使って適度にあしらえるようになったら非常に楽になりますよ、ってことなんです。
自分も元々『そんなうまい話あんのかよー』と思ってましたが、『まぁこの人が言うならとりあえず』ってことで始めた記憶があります。
結果、意外とちゃんとクセづいて、「キャンセル、キャンセル」と言った後ネガティブ思考がちゃんとなくなってることに気づきました。
5~6年経って気づいたという、ここ最近の話なんですが(遅い
これでネガティブ思考がゼロになるワケではないことに注意
ちなみにこのテクニック、ネガティブ思考をゼロにするものではありません。
その思考が一旦停止して、必要以上にネガティブさに苛まれなくなるためのテクニックです。
ネガティブ思考ってその人の気質、性格、経験が背景にあることが多く、完全に消そうと思ったら、それなりの時間がかかります。
そして先ほどお伝えしたように、別にネガティブ思考それ自体は悪いものではないんです。
大事なことはうまく付き合っていくこと。
そのためには、「このぐちゃぐちゃな状態、どうやったらうまくいくかな?」と考えることです。
ネガティブ思考が渦巻き始めたらどうすべきかといった対策、ネガティブ思考の原因を見つけて、どう解釈し直すかといった改善策を見つけられるようになることが大事です。
この「どうやったらうまくいく?」の切り替えが身に付くと、どんなにネガティブになってもちゃんと元に戻れる上に、いろんなトラブルからの立ち直りも早くなっていくし、ネガティブやトラブル以外でも、アイディアを思い付くのが得意になっていきます。
これってポジティブすぎる人にはなかなかできないことなので、自分はネガティブだなーと思ってる方は、ぜひ武器にすべく身につけておきましょう。
より詳しくは別のブログで。
自分自身のネガティブ思考に気づくことからネガティブ思考対策は始まる
ということで、ネガティブな瞬間に気づいて、「キャンセル、キャンセル」して、負のスパイラルからなるはやで復活できるようになりましょう、というお話でした。
大事なので繰り返しますが、自分が今その瞬間ハマった事実・状態に「気づく」ことがそこから立ち直るため、そのクセを修正していくためには必要です。
まずは「気づく」ことから始めましょう。
その上でネガティブ思考には「キャンセル、キャンセル」で対応していきましょう。
コツコツ続けたら確実に効果は出てくるはずです。
「気づき」の話は、これも別のブログで紹介しているので、ぜひどうぞ。