Last Updated on 2020年7月2日 by tsushima
今回は最近インターネットの広告でよく見かけるようになった「除毛クリーム」について話をします。
今、現在進行形で使っている方もいるんじゃないかと思うので、そういう方にはぜひ読んで欲しい内容です。
除毛クリームの使用はオススメしません
まず結論から言うと、男性のムダ毛処理のプロとしては、除毛クリームの使用はオススメしません。
絶対ダメ進入禁止と強制はできませんが、もし仮に使うなら、自分の考えを一切容れず、説明書の内容そのまんま、一字一句確実に守るのが超大前提です。
昨年消費生活センターに寄せられた相談の中で、10代後半の男性からの脱毛剤での相談が過去最多だったというニュースがありました。
昨対比でもまさに急増したということです。
去年の後半は動画広告などでこの除毛クリームをよく見かけたので、その頃の話なんじゃないかと思います。
謳い文句に流されて買って、そのまま使ってトラブル発生、というパターンが多かったのではないかと。
詳しくは、こちらの記事でチェックしてください。※一部有料です
10代後半男子からの相談、脱毛剤が最多 消費者白書 – 朝日新聞DIGITALより
https://www.asahi.com/articles/ASN694WC2N68UTFL00M.html
なぜ除毛クリームをオススメしないか
脱毛剤=除毛クリームの仕組みをごくカンタンに説明すると、「タンパク質を溶かす成分」というのが入っていて、それでタンパク質でできた毛を溶かして処理をする、というものです。
この成分が毛にだけ効けばいいんですが、残念なことに毛の周りの肌もタンパク質でできています。
なので、毛だけじゃなくて肌にもその成分が作用してしまいます。
使い方を間違ってしまうと、肌にダメージが加わり、かゆみやヒリつき、かぶれのような肌トラブルが起きてしまう可能性がグンと高くなってしまうんです。
この除毛クリームの話は、去年の年末に国民生活センターからも注意喚起が出ていました。
【発表情報】
腕や脚の毛などを除去するための除毛剤を購入し、身体に使用したところ、赤み等の皮膚障害が生じたという事例が寄せられています。
商品等に記載された用法・用量や使用上の注意を確認して、正しく使用するようにしましょう。https://t.co/uPTAxOqKzu pic.twitter.com/3udf5sP3Iy— 国民生活センター (@kokusen_ncac) December 19, 2019
さっき、「自分の考えを一切容れず」「説明書の内容そのまんま、一字一句確実に守る」と書いたのは、そういう肌トラブルを少しでも避けるためのアドバイスになります。
少しでも『自分は使っちゃダメなのか』と分かる内容が書いてあったら、使うのをぜひ止めてください。
周りの友人知人で使ってる人もいると思いますが、『止めろ』と言うより、『ちゃんと説明書全部読んで使えよ』って言ってあげてください。
除毛クリーム、買う・使うなら隅から隅まで要確認!
この手の商品は、こういうトラブルが起こるリスクについては、特に広告ではハッキリ明示していないことが多いです。
むしろノーダメージで楽々カンタンに使えます!と思わせる謳い文句。
使っていてまさかトラブルが起こるなんて思わないのだと思います。
肌にトラブルが起こるだけではなく、この手の商品は定期購入契約によって価格が安くなるといったからくりもあります。
1個だけ買うつもりが6個も送られてくることになって、でも解約できない、というケースもあるようです。
買う・買わないはその人の自由意思ですが、買うのであれば、広告の隅から隅までちゃんと見て、気になることが一つもないことを確認して、最後の確定ボタンをぽちっと押してほしいなと思います。
除毛クリームの使用と代替案を動画で解説しています
この辺りの話は、「肌荒れ必至なムダ毛処理」の話として動画でも解説しています。
どうにかしてムダ毛をキレイに処理したいという方ももちろんいると思うので、そういう方には「肌に優しい&正しいカミソリの使い方」の動画をオススメします。
除毛クリームで肌にトラブルを起こすくらいなら、ちょっと手間暇かけて丁寧にカミソリで剃った方が全然マシです。