Last Updated on 2019年8月18日 by tsushima
『ムダ毛の処理がカンタンにできるクリーム欲しい!』『男にも効く脱毛クリームない?』
と脱毛クリームを探している男性の皆さん、最近は多いんじゃないでしょうか?
社会の流れ的にもですし、季節的にもムダ毛を気にするタイミングだと思います。
世の中にはいろんな脱毛クリームがありますが。安易に「カンタン」とか「安く」とかいう宣伝文句には流されてはいけません。
今回は最近よく見かけるお手軽な脱毛方法「脱毛クリーム」について、脱毛サロンをやってる立場から注意喚起をしたいと思います。
「例の」脱毛クリーム、どうよ?
最近YouTubeの広告でVTuberが宣伝してる脱毛クリームがあるのを知ってますか?
YouTubeをよく見る男性なら、ほとんどの方が知ってると思います。
あの動きとかしゃべり方とかに目が向けられがちですが苦笑、実際の「脱毛アイテム」としてどれだけ効果があって安全に使えるか、という点、気になるんですよね。
あの広告を全部最後まで見たら、ムダ毛を気にしている方ならポチってしまいそうなくらい上手な作り込みをしてるとは思いました。
いつもはすぐにスキップするところを一度ひと通り見てみて、脱毛サロンをやってる立場からすると購入はオススメできない、という結論に至りました。
というか、巷にある脱毛クリーム、除毛クリームをムダ毛処理に使うのは全般的にNGだと思ってもらった方がいいかと。
理由は大きく3つあります。
NGな理由1. 成分
件の脱毛クリームをはじめとして、世の中に出回っている各種除毛クリーム(以下では「除毛クリーム」に統一)、どんな原理で毛がごそっと処理できるか知ってますか?
成分の種類は違えど、カンタンに言うと「毛根のたんぱく質を溶かす成分」というのが配合されています。
それを塗ることによって薬剤が毛穴に浸透し、毛を溶かし、ぬるっとごそっと除去する、というのが除毛クリーム全般の毛の処理の原理です。
このメインの成分なんですが、「毛のたんぱく質」に作用するとき、同じく「たんぱく質で構成されている地肌」にも影響が出ることがあるんです。
冷静に考えたらそうですよね。
毛根のたんぱく質だけを選択的に狙って作用し溶かす成分って、非常に画期的すぎて、一日でも早く普及してほしいものです。
要は除毛クリームを塗ったら、その面全体が影響を受けることがあり、より強く影響が出ると、例えば赤みが出たりかゆみが出たり、肌が全体的に乾燥するなどの肌トラブルが起こる可能性がある、というワケです。
なので、ほとんどの除毛クリームでは、取り扱い説明書に様々な注意書きがしてあるはずです。
・肌に異常がある場合は使ってはいけない
・ちゃんとパッチテストして異常がないか確認をして、それから使う
・粘膜部分には使ってはいけない
・必要以上に長い時間塗ったままにしない
とかですね。
元々敏感肌だとか乾燥肌だとか、皮ふ疾患のために病院に通ってたり、薬を使っていたりするような方は、そもそもの使用がNGになっているものもあります。
この辺りの 事前の確認をしないとか、説明書きを読むのがめんどくさいとか、自分の肌や身体が使用に耐えられるのかどうかが分からないような場合、除毛クリームは使ってはいけません 。
どうしても使いたいのであれば、しっかり事前の確認をし、パッチテストも行い、その上で肌トラブルのリスクは全くゼロではないと理解した上で使うべきです。
NGな理由2. 通販のシステム
VTuberの広告商品、定期購入をすることが前提で値下げをしているようでした。
お試し価格的なニュアンスで捉えて、よく見ずにポチポチ購入手続きを進めていくと、いつの間にか定期購入の契約をしていて、自動的にクレジットカードの引き落としがかかって、毎月同じ商品が送られてくることになってしまうワケです。
この手の長々とした説明をし続けて定期購入を誘う手口、ネットの通販あるあるなシステムです。
ムダ毛処理、ダイエット、肌荒れなどコンプレックスに訴えかける化粧品関係の通販では特に多い手法です。
厄介なことに、解約するためには割高な違約金がかかったりすることもあります。
細かい部分をよく見ずに、画面をざざーっと流し読みしてポチってしまうことが多い人は要注意、というか、購入NGです。
「安く売られているのには必ず理由がある」という疑いの目線、意外と必要なのでぜひ身につけましょう。
NGな理由3. 他の脱毛と相性が悪い
除毛クリームの使用は、光脱毛やレーザー脱毛などではNGになっていることがほとんどです。
これは、光脱毛やレーザー脱毛のように、毛穴の中に毛が残った状態じゃないと効果が出ない方式の場合、除毛クリームで毛を根本からごそっとなくしてしまうと、脱毛の効果が出なくなってしまうからです。
さっき解説したように、除毛クリームの使用後は肌の表面も敏感になることがあるので、特殊な光線を当てる施術に適さなくもなります。
除毛クリームを使いつつ、脱毛サロンに通う方はそこまで多くはないと思います。
が、サロンによっては事前に施術部位の毛を処理してくるようお願いするところもあるので、その場合は除毛クリームは使用せずに必ずカミソリを使ってシェービングしましょう。
ムダ毛処理が面倒ならクリームより脱毛サロンへ
ということで、脱毛サロンをやってる立場からの脱毛クリーム、除毛クリームへのダメ出しでした。
個々の商品には安全性の高いものありますし、体質的に使っても何の問題もない方もいると思います。
が、 「よく見ない」「よく知らない」ままに買って使ってしまうことには大きなリスクが伴う 、という意味での注意喚起として捉えてください。
実際、ムダ毛対策に脱毛サロンに通うのは時間もお金も必要なことで、色んな余裕がないと実現させにくいことです。
なのでできるだけ手軽に自宅でムダ毛処理したいなという気持ちも分かります。
ですが、ここまで見てきたように面倒くさがってテキトーに行動してしまうと、後で後悔するリスクが常に付きまといます。
知識は持っていて損はしません。
必要な正しい情報をちゃんとGETして活用できるようになるのがベストです。
それ自体がめんどくさいのであれば、お金を払って時間を作ってプロにお願いするのが間違いないでしょう。
よく知らない物で自分の身体にトラブルを起こすよりも、様々な知識や経験を身につけたプロにお任せした方が安全だし確実な効果が期待できます。
男の脱毛には正しい知識を
ズバッと言ってしまうと、自分でよく理解していないものにお金を出して、それを自分の身体に使うのってそもそもどうなの?っていう話です。
単に宣伝文句に流されて、お金を吸い取られる仕組みにまんまとハメられて、結果肌にトラブルが起こって終わり、になってしまうのは情弱(=情報弱者)と言わざるを得ません。
ムダ毛を処理するなら、ある程度の知識がないと毛穴の周りの赤み、全体的な赤み、かゆみなどのカミソリ負け、悪化して色素沈着が起こったりなど肌荒れに悩まされることにもなります。
意外と繊細な作業なんですよ、ムダ毛の処理って。詳しくはこちらのブログで解説しています。
脱毛に関しても同じです。
どういう原理で毛が生えてこなくなるか、どうやったらちゃんと効果が出るか、逆にどんなことをすると効果が出なくなるのか、などは始める前に知っておく必要があります。
ウチのサロンでは、脱毛が全く初めてのお客様には40分くらいかけて脱毛の説明をしますし、必要ならシェービングに関しての説明もします。
こういうブログでいろんな知識、必要な情報を発信しているのは、それを補強するためでもあります。
自分の身にこれから何が起こるのかを知っておいてもらう必要があると思いますし、それを知らさないで脱毛の施術をするのはダメだとも思うからです。
このブログを読んでいる方は、ぜひ情弱にならないよう甘い宣伝文句に流されず、正しい情報をGETできるような意識を身につけてくださいね。