Last Updated on 2020年5月9日 by tsushima
『ヒゲが濃くて困っているけど、カミソリ負けするからうまく剃れない…』『いつものムダ毛処理、適当にやると肌が荒れるから面倒!』
こんな風にヒゲをはじめ、ムダ毛の処理で悩んだことがある男性、多いと思います。
今回はそんな方向けに、剃っても肌荒れしない安全で正しいヒゲの剃り方を徹底的に解説していきます。
ヒゲ以外のムダ毛処理全般にも使える方法なので、ぜひ参考にしてください。
3/4の男性が自己流でヒゲを剃っている?
ここ最近、ヒゲを含めた体毛を意識して処理する男性は増えました。
が、男性のムダ毛処理全般に関する正しい知識やテクニックは、なかなか広まっていないように感じています。
ヒゲ剃りの方法を紹介するサイトはあっても、カミソリなどの商品紹介がメインで、リアルに役立つ知識やテクニックが紹介されているところを見つけるのはなかなか難しい。
おかげで、安全で正しいヒゲ剃り、ムダ毛処理の方法がよく分からない男性が、残念ながらまだ多い状況があるのではないかとみています。
さて、ここで質問です。
アナタはヒゲの剃り方をどこで誰に教わりましたか?
ヒゲ以外の体毛を処理する時、どんな情報を参考にしましたか?
ウチのサロンでお客様にこのアンケートを取ったところ、答えとして最も多かったのは「誰にも教わらず自己流」というもので、全体の約73%でした。
この結果は脱毛サロンという『ムダ毛で悩んでいる方が多く集まる』という条件の下でのものですが、そういった悩みを抱えている男性の多くが、良いか悪いか判断がつかない手探りの状態でヒゲや体毛を処理していることが分かりました。
このように、知識やテクニックを知らないために正しくない=肌に安全ではないムダ毛の処理をして、肌荒れの悩みを常に抱えてしまった方に多く会ってきました。
そんな生の声を『肌荒れ必至なムダ毛処理の仕方』としてまとめましたが、そちらも参考にしながら、どうやったら肌荒れさせずにヒゲやムダ毛を処理できるかをここで覚えていってください。
実践的&再現性がある安全なヒゲ・ムダ毛の剃り方
今回ご紹介するのは、ムダ毛処理の中でも最も一般的なカミソリを使ったヒゲの剃り方についてです。
ヒゲ以外でも、脇や胸、すね、陰毛に至るまで、身体中の全てのムダな体毛を剃る場合に使えるテクニックです。
自分自身平均的な男性より肌が弱いので、これまでにいろんなムダ毛処理の方法を試した中で、安全にヒゲが剃れる方法にたどり着き、肌荒れの悩みをほぼなくした経験があります。
加えて、美容業界に身を置いてから新たに学んだテクニックもハイブリッドし、今回お伝えする方法にまとめました。
そういった実体験・実用性のある情報に基づいている分、ずっと実践的で再現性がある方法だと考えてもらえたらありがたいです。
なおここでは、カミソリ以外を使った方法、例えば毛抜きや除毛クリームについては取り扱いません。
この2つは肌荒れを起こしたくない方にはオススメできませんし、どちらかというと使わないでほしい方法です。
カミソリも使い方によっては肌荒れを起こしてしまいますが、肌荒れの原因を極力減らす方法を紹介します。
『ゆくゆくは脱毛も検討している』という方は、脱毛と毛抜き・除毛クリームが併用NGなため、脱毛の事前の準備に役立ててもらえたらと思います。
肌荒れしないためのヒゲ剃りには6つのポイントがある
それではいよいよ本題です。
肌荒れしないヒゲ・ムダ毛の剃り方には、大きく6つのポイントがあります。
①長い毛は事前にカットしておく
これはヒゲ剃りには関係がありませんが、それ以外のムダ毛を剃るときには必ず行うべきポイントです。
毛が長く伸びた状態でカミソリを使うのは止めましょう。
剃り終わるまでにとにかく時間がかかってしまうからです。
毛が長いまま多枚刃のT字カミソリを使うと、刃と刃の間にその長い毛が挟まってしまい、剃りにくくなりますよね。
その度に挟まった毛を水でバチャバチャ洗い落とすのも時間がかかります。
そういった手間に加えて、「剃れない=同じ部分に何度も刃を当てる」ことが肌荒れを起こす原因にもなります。
できるだけ手早く剃り終われるように、長く伸びた毛は事前にハサミでカットしておくのがベストです。
毛を指でつまんでねじってから、根本に近いところから切ると、まとめて短くできます。
切り落とした毛もバラバラになりにくいので、後片付けが楽。
陰毛を剃る場合はこのテクニックが特に有効なので。ぜひ使ってみてください。
②剃る部分を濡らす
毛を剃る部分の肌の汚れは事前に洗い流しておきましょう。
その方が間違いなく衛生的です。
いちいち洗うのが面倒という場合は、水やお湯で濡らすだけでもOK。
ヒゲを剃る時には蒸しタオルなどを使うことがありますが、それでもOKです。
毛は水分を加えることで40%も膨張し、柔らかくなって剃りやすくなるからです。
口の周りのヒゲが青く濃くなっていて剃るのに時間がかかったり、よく傷ついてしまったりする方は、これだけでより安全にキレイに剃れるようになります。
③剃る専用のシェービング剤を塗って時間を置く
「肌荒れするムダ毛処理の方法」でも紹介しましたが、 シェービング剤を塗らずに剃るのは今すぐ止めましょう 。
ボディソープや石けんの類を塗ってから剃るのもNGです。
剃る専用のシェービング剤を用意してください。
シェービング剤を使う一番の理由は、中の成分が「毛を柔らかくしてくれる」からです。
特にヒゲを剃るときに困るのは、硬くてキレイに深剃りできないことだと思います。
これはシェービング剤を塗りさえすればほとんどの場合解決できます。
その他にも、シェービング剤は肌を保護してくれる役割もあるので、肌荒れを防ぎたいなら、ぜひ使うことをオススメします。
ボディソープなどの石けん類がNGなのは、洗浄作用のせいで本来肌の保湿に必要な皮脂まで洗い流してしまい、カミソリの刃が当たって敏感になった肌が保護できなくなるからです。
シェービング剤はこんな風に使ってみてください。
必要なら毛を短くカット
↓
剃る部分に、毛が隠れる程度の厚さでシェービング剤を塗る
↓
塗ってから1~2分時間を置く
↓
それから剃る
これだけで硬いヒゲ、太い体毛の剃れ味がガラッと変わります。
朝の忙しい時間帯のヒゲ剃りで時間を置くのが億劫という方がいそうですが、そういう方っていつもテキトーにぱぱぱーと剃って、血が出たり肌が荒れたりして悩んでいないでしょうか?
「塗って時間を置く」のひと手間が、赤みや傷跡、かさぶたなど肌荒れのないキレイな肌を作ります。
ぜひ一度試してみてください。
④順剃りか垂直剃りで剃る
カミソリを滑らせる方向でも、肌が荒れる・荒れないの差が出ます。
深剃りしようと思ったら毛の流れに逆らって剃る「逆剃り」をすることが多いと思います。
が、毛の流れに逆らって剃ると、毛穴の縁をそぎ落とす場合が多々あります。
逆剃りしているカミソリのCMがあったりしますが、肌に自信がない人は参考にしないようにしましょう。
カミソリで毛を剃ると肌の表面も一緒に削ることになるので、肌へのダメージはどうしても避けられません。
そのダメージを極力抑えるには、こんな方法で剃ることをオススメします。
最初は毛の流れに沿った順剃りをする
↓
だいたい剃れたら、再度シェービング剤を塗り足す
↓
毛の流れに垂直(≒横向き)に剃る
これなら最低限のダメージで深剃りすることができます。
しつこく何度も同じ部分を剃れば剃るほどに肌はダメージを受けるので、
・同じ部分に何度も刃を当てない
・ある程度勢いをつける
・引っかかったら刃を動かすのを止める
を意識してみましょう。
じっくりじわっと剃るのが肌には良さそうですが、刃物はゆっくり動かしても切れにくくなるだけです。
大根に包丁をゆっくり押し当てて切るのと、上からストン!と振り下ろして切るのとどっちがよく切れるかをイメージしてみてください。
傷がつかない程度の速さ・勢いで刃を滑らせるのが一番キレイに剃れます。
⑤剃り終わったら冷たい水で引き締める
これは盲点&肌荒れ防止に効果的なテクニックです。
剃る前に温める方は多いですが、剃り終わってからも肌が温かいままだと荒れる原因になります。
カミソリの刃が当たった肌は表面がガサガサと毛羽だった状態になっています。
表面が毛羽だった状態だと、そこに雑菌が入りやすくなったり、引っかかって表皮が剥がれたりして肌荒れが起こります。
なので、剃った後は冷たい水でそのガサガサを引き締めることが肌荒れ対策になります。
水の冷たさは、カミソリと肌の摩擦熱による赤みや炎症も抑えてくれます。
自分もヒゲ剃りの後にこの方法を取り入れたところ、剃り跡のヒリヒリ感があっという間に治まり、肌の状態も回復しやすくなりました。
非常にオススメです、このテクニック!!
⑥しっかり保湿する
ヒゲ以外の体毛で肌荒れ・カミソリ負けに悩んでいる方の多くが、剃った後保湿をしていないという話をよく聞きます。
ヒゲを含め、全ての毛を剃った後は必ず保湿をする習慣を身につけてください 。水で引き締めた後の肌は化粧水やクリームの馴染みもよく、つるつるした感じになることが多いです。
ヒゲはもちろんですが、特に足、お腹、股間の毛を剃った後は必ず保湿をしましょう。
足やお腹、股間はいつでも洋服に触れていて、摩擦が起こりやすく乾燥しがちだからです。
せっかくキレイに剃れたのに、毛穴の周りが赤くプツプツした状態になってしまうのは凹みますよね。
こういう摩擦が起きやすい部位には、化粧水や乳液やジェルよりも、よりしっかり肌の表面を保護できるクリーム類での保湿がオススメです。
クリームの油膜が剃り跡の敏感になった毛穴の周りなどを保護してくれます。
肌が乾燥しやすい、赤くなりやすいなど自信のない方は、化粧水の他にボディクリームもチョイスしておくことをオススメします。
その他の知っておきたい剃り方のノウハウ
ということで、肌荒れしない安全な剃り方をお伝えしました。
いつものヒゲ剃り、ムダ毛剃りにひと手間加えることで、意外と安全で楽になるということが分かってもらえたら嬉しいです。
その他に知っておくと役に立つノウハウには以下のものがあります。
カミソリは定期的に刃を替える or 使い捨てのものを使う
→ 剃れ味が悪くなると、余計に肌に傷がつき、肌荒れの原因になるため
カミソリは風呂場で保管しない
→ 常に湿気がある環境では刃が悪くなりやすく、雑菌も繁殖しやすいため
敏感肌用、振動型のものを使う
→ カミソリを作る技術も進歩し、今は肌に負担が少なく、深剃りできるアイテムがある
肌が弱くて不安な場合は、女性用アイテムがオススメ
→ 男性用よりも肌に負担をかけずに剃れる工夫がしてあるため
ヒゲのカミソリ負けなかなか改善しないなら、電動シェーバーを
→ 電動シェーバーは肌に負担が少なく、皮ふ科でもカミソリ負けの処置に勧められる方法
この辺りまで気が回るようになれば、かなりカミソリ負けは減っていきます。
『めんどくさい』という声も聞こえてきそうですが、ちょっと考えてみてください。
毎回のヒゲ剃り、ちょっと手間をかけて肌にノーダメージで過ごすのと、何も考えずに常に肌荒れで真っ赤な肌で過ごすのと、どちらがいいですか?
肌荒れしないヒゲ剃りを身につけて清潔感をGETしよう
ここ最近の社会では、男女問わず「清潔感があること」や「衛生的であること」がかなり重要視されるようになってきました。
特に若い方、美意識の高い方は清潔感により気を遣うようになってきています。
その中でも男性の脱毛が流行し始めたことを受け、男性の中でも体毛に対する意識はかなり変化してきました。
パッと見の見た目で8割方その人の印象が決まる、とは、有名な心理学の法則です。
また、ニキビなど肌荒れは、人をネガティブなイメージに結びつけるという研究結果も出ています。
いつでも肌荒れで赤くなっている肌を晒すのは、そういう第一印象で好感度を下げる原因だと言えます。
残念なことに、多くの男性が周りからの視線よりも、自分の手間暇の方を惜しんでしまっています。
そのため、安全で正しいヒゲ剃り、ムダ毛剃りの知識やテクニックが身につかず、いつも肌が荒れて悩んでしまう負のスパイラルに陥ってしまっています。
そしてそういう方は往々にして誰にも相談できず、間違った剃り方を続け、肌荒れが慢性化してしまっています。
カミソリで安全に剃る方法は一度覚えてしまえば、肌荒れなんか怖くありません。
ぜひこの機会に正しい方法を身につけて、毎日の悩みを一つ減らして、より清潔感のある第一印象を身につけられるようになりましょう。